皆さんこんにちは。菅原(@sugamori2)です。本日は木育活動をこれから始めようとされている方からのご質問です。

菅原さんにとって木育(もくいく)とは?

木育を進めるうえで大事にしている考えや心持ちを教えてください。

普遍的なテーマをいただきました。僕は木育遊具メーカーの㈱東京・森と市庭(いちば)で営業部長、地域林業コンサルの㈱トビムシで木育コーディネーターとして活動しています。木育を仕事の柱にしていますので、木育という言葉を日常で使っています。

いつも保育園・幼稚園の園長先生や保育士の方々、園児たちに木育のことを一言で伝える場面が多いので、僕はこのように表現しています。

「森となかよしになること」

固い表現だと、「木を子どもの頃から身近に使っていくことを通じて、人と、森や木との関わりを主体的に考えられる豊かな心を育む教育概念」になってしまうのですが、これだと話しを聞いた人が覚えられないですよね。大人でも、子どもでもすっと心に入っていく表現って何だろう?と自分なりに追求していった結果がこの言葉です。

でも、実は自分の中で大切にしている核があるんです。

「人の心に森を育むこと」

これです。一瞬「ん?」ってなるので人前であまり表現しないのですが、いつも意識しています。奥多摩で暮らしているからかもしれませんが、森のような生態系を心に育むことが出来れば、生きるのがもっと豊かに楽しくなると思うんですよね。

森と市庭の社有林はスギ・ヒノキがメインの森ですが、他にも風や鳥が運んでくれた種から発芽した広葉樹も植わっています。また、下草にはシダやコケ類などの植生も広がっています。そこを棲み処にした昆虫類もいるので、それを狙いに野生動物たちもやってきます。

これが森の日常なのですが、人の暮らしの中に森の存在は感じにくいので、どうしても人と森との距離が遠くなってしまいます。ですが、本当はもっと身近で、傍らにいる存在なんです。飲み水、空気、身の回りの木製品、視界の中にある木の素材、休日にキャンプに行きたいと思った瞬間の森の風景。森という存在が暮らしだけでなく、心の支えになっていることもたくさんあるはずです。

でも、これをそのまま表現してしまうと固くて眠くなるんですよね。眠くなった瞬間、人の心は閉じます。だからこそ「遊び」を通して五感で伝えたい核を心に直接届けられるような楽しくてワクワクするような木育活動を目指しています。

「楽しい木育」の方法は場所や地域、対象によって変わってくると思いますが、子どもだけでなく、大人も楽しい木育にしていきましょうね。

▼楽しい木育のヒントを詰め込んだ本を書きました▼

著書:自分の地域をつくる ワーク・ライフ・プレイ ミックス